水無川 セドの沢右俣〜木ノ又大日沢         平成19年5月13日

渋沢駅=戸沢キャンプ場6.00〜本谷F1〜セドの沢右俣6;45〜大滝下7;50
〜政次郎ノ頭9;15〜10:10木ノ又小屋11;15〜木ノ又大日沢下降〜
書策新道12:20〜戸沢キャンプ場


本谷 F1
久しぶりに永沢さんから電話をいただき、丹沢に出かけた。前日の17時に渋沢駅で落ち合いタクシーで戸沢のキャンプ場まで入った。(タクシー代3060円)新茅ノ沢で滑落事故があったらしくパトカーが橋のところにいて、救出ヘリが飛ぶ音もする。人事ではなく、気持ちが引き締まる思いがする。戸沢の駐車場は車が多く、テントも幾つか張られていてうるさそうだ、、本谷を渡った先の草地はまだ誰もいないので、そこにを張った。6時はまだ明るく、渋沢駅で買い込んだアルコールは多過ぎるほどある、時間もあり過ぎて、ついつい飲みすぎてしまった。翌日は二日酔いで、むかつきと頭痛を我慢しながらの遡行となってしまった。あまり時間があるのも考え物だ、アルコールは少なめに持ってゆくほうが良いことを知った。暗くなってから5人ほどの学生がやってきてテントを張った。


右俣のF3 2段13m
翌朝、ゆっくり出るつもりだったが明るくなると寝ていられない。もう永沢さんは片付けを始めているし、ぼちぼち起き出そうとするが「頭が重く、吐き気もしてまったく食欲がない」完璧な二日酔いだ。冷たい水で歯磨きと洗顔をして少し気分を治して遡行を開始した。本谷の堰堤を残地の縄梯子で越えてゴーロを歩き、本谷のF1を左のでクサリ超えると、セドの沢の出会となり、標識もある。セドの沢のF1 5mは左壁にクサリが見えるが釜に入って右側水流際を登った。10日前の大荒沢谷に比べると冷たさは気にならない。二俣で標識に従い右股に入り、右俣のF1、F2とは巻いたと思う。右俣のF3、2段13mは下段の中部の岩が張り出したところでハーケンの打ち込み練習しながら超えた。


右俣のF4 大滝
右俣のF4が大滝とは思わず。しばらくルートを探して見ると左壁に残地が沢山見られたが、とても登る気にはならない。結局は右のルンゼから巻いたが上部はかなり崩壊していて、ザレを慎重に詰めて左尾根に乗るとテープが出てきてしっかりとした踏み跡になり滝上に出た。奥の二俣付近で、さっきの滝が大滝だったと分かるのでした。奥の二俣の左は沢床も低く本流らしいが右には僅かだが水が見られるので躊躇なく右を詰めた。堰堤のような涸滝を超えると後は何もなくひたすら沢筋を詰めると縦走路と政次郎尾根への分岐点に出た。政次郎の頭と標識に書かれていた。


木ノ又大日沢の滝
木ノ又大日小屋で私はコーヒー、永沢さんはビールを注文した。ここまで朝飯前だったので、食事を取りながらベンチで一時間の休憩をした。小屋の奥さんが話し好きで、植物図鑑などを持ち出し話も弾んでしまった。小屋裏のピークから下降を開始するが崩壊がひどく左岸の尾根を出来るだけ降りてから沢に入った。途中残地ロープも見られたが古いもので触る気になれなかった。上部のガレを落石注意しながら下り、2箇所で懸垂下降をして降りた。水が出てくるとそれなりに雰囲気はあるものの上部のガレ場を思うと遡行意欲が半減する沢だった。単独者が遡行してきたが後半はうんざりすると思う。本流との出会で休憩を入れた後は書策新道で戸沢に下った。長い林道歩きを覚悟していたが新茅山荘前で丁度帰り仕度をしていた2人の若者沢屋に大倉の吊橋まで乗せてもらった。感謝、感謝です。